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2015.11.02
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モトロク
モトロク
弁護士 内 橋 一 郎
１． みのり法律事務所があるのが、栄町通６丁目。
その栄町通を挟んで１本、山側にあるのが、元町商店街。神戸を代表する商店街だ。
栄町通の１本、海側にあるのが、乙仲通。近時、若い人向けの雑貨店、古着屋、飲食店などができ、お休みの日などは若い人でにぎわっている。
元町商店街は、元町駅側・大丸側からの入口からカウントして、最初のブロックが１丁目、最後は神戸駅側の出口（神戸駅側からすれば入口でもある）のある６丁目。
元町商店街は神戸を代表する商店街ではあるが、丸善もすでになく、商店街の顔と
もいうべき、１町目の入口にはユニクロやドラックストアが並ぶ。神戸が最も繁栄
していた頃に比べると、商店街の魅力はすこし落ちたようにも思えるが、それでも、
昔からの老舗もあり、３丁目あたりまでは、それなりに華やかさを残している。
２． これに比べると、４町目から６丁目は、少しさみしいというか、やや古びた印象を持つ。
しかし、それはそれで、新しい店も出来てくるものだ。
最近、いちばん目立つのが、元町６丁目付近の八百屋さんである。
各地のあるいは兵庫県下の野菜を売り物にする店、北播で出来た野菜や惣菜（巻寿司等）などを売り物にする店、淡路の野菜などを売り物にする店、フルーツや野菜を売り物にする店など５〜６店舗はあるのだろうか。それぞれに、個性を競っており、人通りも（むろん、三宮や元町大丸側に比べると比較にはならないものの）すこし増えたように思う。元町６丁目は、ちょっとした、八百屋ストリートになりつつある。
３． 元町６丁目は、元町商店街のはずれ（商店街の皆様、失礼）だが、八百屋でにぎわい出そうとしている。
そして、去年からだろうか、１０月の最後の週の金曜日と土曜日に、モトロクワイン＆ミュージック祭りというイベントが始まった。今年も３０日、３１日に行われた。
元町６丁目に、北野、三宮、元町あたりの、飲食店が出店を出して、ワインやそれぞれのお店の売り物を出している。「きっしゅや」、お肉の「旭屋」、「バールアブク」、神戸ワイン・・・そうそう、以前に紹介した、パニーニ専門店「ポルトパニーニ」も出店をしていた。
お客さんは商店街の入口のチケットを買い、それで、それぞれのお店でお目当てのお酒とお料理を買って、用意されているテーブル（着席用のテーブルと、立食用のテーブルがある）で、飲食する。立食用のテーブル等は境がないので、知らない者同士でも、気軽に雑談をしたり、食べ物を交換したりしている。音楽隊も出ており、楽しい音楽を奏でている。
元々は行政主導で神戸ワインを神戸のひとに飲んでもらおうというイベントなのだろうが、それだけではさみしいので、各店舗に参加してもらい、ハローウインの時期に重ねて、フェスティバルをしようということのようだ。
４． 事務所が、栄町６丁目にあり、モトロクは、家への帰り道でもあり、また旧知の人達も出店を出されているので、そこを素通りはできない。
まずチケットを買って、「きっしゅや」でキッシュとワインを買い、そのまま、隣の「旭屋」にずれ込み、ローストビーフも買って、スタンディングで、一杯頂く。同じテーブルの方が、「キャッシュが美味しそう」と言われるので、すすめると、その代わりといって、また違うお料理を頂く。こういうことは、ふだんはあまりあることではなく、こういうロケーションならではのことだと思う。みんな、ふだんと違って、楽しそうに見えた。
かつて元町６丁目は、元町商店街の出口ではなく、もう一方の入口だった。
大丸、元町駅側の１町目に対し、６丁目には三越、神戸駅があり、６丁目付近には、日本銀行、中央郵便局、電電公社、裁判所等もあった。いまは、勢いを減じているが、こういうイベント等を通じて、楽しい街になって欲しいものだ。
以上
弁護士内橋一郎
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