弁護士内橋一郎弁護士内橋一郎サイトマップ
CONTENTS MENU
HOME
当事務所のポリシー
メンバー紹介
活動分野一覧
医療事故・医療過誤 >>
金融商品取引・証券取引 >>
先物取引 >>
保険法 >>
独禁法・フランチャイズ >>
家事・相続 >>
一般民事 >>
再生手続 >>
相談・依頼までの手順 弁護士費用
コラム
インフォメーション
リンク
アクセス
プライバシーポリシー
コラム
2013.9.2 コラム一覧に戻る
9月
9月
                                           内 橋 一 郎

今年の夏は暑かったが、ようやく9月になった。秋のはじまりである。
古今集の「秋来ぬと目にはさやかに見えども 風のおとにぞおどかれぬる」(藤原敏行)
とあるように、すこし風が変ってきたようにも思える。
一方、
「朝も秋ゆうべも秋の暑さ哉」(上島鬼貫)という句もある。
そうはいっても、まだ暑さも残るだろう。
そういった季節の交錯する時季でもある。

季節感を大切にする和食の世界では、その時季の食材を、走り(はしり)、旬(しゅん)、名残り(なごり)という呼び名で、楽しむそうだ。「走り」はその食材の出始めの頃、「旬」はまさにその盛りの頃、そして「名残り」はその食材を楽しむ最後の時季。いまでいえば、名残りの鱧と走りのまつたけということになるだろう。そして、名残りと走りの食材を一緒に頂くことを「出会い」と表現するらしい。うまいことをいうものだと思う。ワインとお料理の相性をマリアージュと呼ぶのも粋だが、その上をいく感がある。

 9月は、上旬に、第48回全国問題研究会が福岡で開催される。全国の証券問題を担当する弁護士が一同に会する研究会で、年2回開催されるが慣行だ。学者の講演や勝訴判決を勝ち取った弁護士による判決報告等が行われる、お医者さんの世界でいえば、学会のような存在だ。いまは『仕組債』『デリバティブ』に関する議論がホットだ。今回で48回目を数えるが、ぼくも平成6年頃から参加している。今年も参加してよい刺激を受けてきたい。
中旬には、司法修習生の同期会がある。ぼくらの時代は、司法修習は2年間で、最初の4か月は司法研修所での研修を受けた後、各地の実務修習地での実務研修を受ける。民事裁判、刑事裁判、検察、弁護と各4か月ずつ、裁判官、検察官、弁護士について実務を学ぶ。最後の4か月は司法研修所に戻り、最後の研修を受けるスケジュールになっていた。ぼくの実務修習地は神戸で、その時のメンバーが久しぶりに神戸に集うことになる。ぼくのように弁護士をしている人、企業内弁護士をしている人、裁判官になった人、法務省で立法担当をしている人等様々だ。 
そして下旬には、裁判員裁判が始まる。9月下旬から10月末までの集中的に審理が行われる。弁護士をして20数年のぼくだが、裁判員裁判は初めての体験だ。よりよき結果がでるように努力したい。
 9月は9月でいろいろな出会いがありそうだ。

  さて、青々としていた稲穂もまもなく、黄金色に色づく。
  9月は学生でいえば、新学期(2学期)の始まり。
  日頃の仕事に加え、9月も、いろいろなことがありそうだ。
いまは、 「いざいかん、 みのりの秋へ」 という心持ちでもある。
                                 

以上

弁護士内橋一郎
〒664-08523 兵庫県伊丹市南本町2丁目4番6号 コバコンスビル2階 TEL:072-787-8010
Copyright Ichiro Uchihashi All Rights Reserved.