弁護士内橋一郎弁護士内橋一郎サイトマップ
CONTENTS MENU
HOME
当事務所のポリシー
メンバー紹介
活動分野一覧
医療事故・医療過誤 >>
金融商品取引・証券取引 >>
先物取引 >>
保険法 >>
独禁法・フランチャイズ >>
家事・相続 >>
一般民事 >>
再生手続 >>
相談・依頼までの手順 弁護士費用
コラム
インフォメーション
リンク
アクセス
プライバシーポリシー
コラム
2013.10.24 コラム一覧に戻る
保険法Map出版!
保険法Map出版!             
                                          内橋 一郎    

1.このコラムでも何度か書いたと思いますが、ぼくと今川嘉文龍谷大学教授とで編集(編著)した『保険法Map』「解説編」と「判例編」((定価は解説編が2800円、判例編が1300円(税別)民事法研究会から出版されました。 

2.保険法はわずか96条の法律ですが、保険商品や保険事故は多種多様であり、保険をめぐる法律関係はとても複雑です。
 保険契約の一方の当事者である保険会社は保険の専門家ですが、保険を利用する消費者の側は全くの素人で、保険法の分野は複雑多岐でわからないことばかりです。そのことは弁護士といっても例外ではありません。保険法は司法試験の受験科目に入っていないこともあり、保険法の体系書を通読したことのある弁護士は案外少ないのではないかと推測されます。保険事故をめぐる相談や訴訟を実際に担当するようになって、保険法の本を開き、該当部分を読んだという弁護士も少なくはないようにも思えます。
 そこで、保険の利用者である消費者の立場に立ち、保険事故を消費者側で担当する弁護士等のために、わかりやすく、実務でも役に立つ保険法のガイドブックが作れないかと考えました。問題点と解決策へのアクセスタイムを短くできるような本ができないかと考えました。
保険法MapのMapは文字通り地図という意味です。ある地点(問題点)からある地点(解決)への道筋を示すことを目的としたものです。

3.本書は入門書であり、実務書であることを目指しています。わかりやすく、かつ実務で役に立つことを目的とするものです。
本書は「解説編」と「判例編」の2分冊からなります。「解説編」は保険法の基礎的なテキストであり、「判例編」は判例集です。ともに、分かりやすさを重視したものです。
「解説編」では、各章における重要事項をMapとして簡潔に示しました。その章のサマリーの役割を果たすものです。そして重要だと考えられる判例にはポイント判例、実務に役立つ重要な学説には学説チェック!という形で表示しました。消費者のための保険法ガイドブックではありますが、現在の判例および学説から遊離したものであってはならず、既存の体系書・基本書・判例集を参照して執筆しており、原典に当たりやすいよう引用文献を明示しています。
「判例編」は、判例編の判例は「基本判例」と「最新判例」に分けました。「基本判例」は「保険法判例百選」(2010年12月発行)に掲載された判例から選びました。 
「最新判例」は「保険法判例百選」発刊後に判例雑誌に掲載された最新の判例をカバーするものです。実務で役に立つように、事実認定やその立証に力点を置いた解説を心掛けました。
また1判例につき原則2ページ程度に収め、また図や表を用いることで、見た目の分かりやすさ(アクセスタイムを短縮できる)を工夫したつもりです。
本書は、入門書であり実務書であることを目指し、わかりやすくかつ実務で役に立つことを目的とするものですので、主として消費者側で保険事件を担当する弁護士、消費生活センターの相談員の方々等を念頭に置いたものです。

4.保険法施行後、兵庫県弁護士会消費者保護委員会(保険法勉強会)は、3年近くの間、月1回~2回の保険法の勉強会を続けてきました。土曜日1日をかけての合宿も何度も行いました。
途中から、今川嘉文龍谷大学教授にも参加をお願いし、執筆や監修をして頂きました。
それらの成果物として本書ができたことをとてもうれしく思います。
                                                   

以上

弁護士内橋一郎
〒664-08523 兵庫県伊丹市南本町2丁目4番6号 コバコンスビル2階 TEL:072-787-8010
Copyright Ichiro Uchihashi All Rights Reserved.