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2015.10.09 コラム一覧に戻る
老老介護
老老介護
                                        弁護士 内橋一郎

1.  月に2回ぐらいだろうか、年老いた両親の住んでいる実家に戻る。
 バスで約2時間、バスを降りて、実家まで、早足で45分ほど歩く。時間だけをみれば、東京に行くより遠いことになる。
 実家には、80歳代後半の父と80歳代前半の母がいる。二人とも、後期高齢者で、軽い障害があるが、それぞれ支え合って、どうにか、なんとか暮らしている。

2.  実家に戻ったから、何かをするわけではない。介護をするわけでもなく、庭の草むしりをするわけでもない。
 ただ、母親が作った昼ごはんを、おいしいおいしいと言って食して、後は雑談をして、また神戸に帰るだけである。
 庭の草むしりとか、部屋の片付けとかすることはあるだろうが、両親とも、そういうことを言わないので、なにもしていない。
でも、たまに家に戻るだけで、それだけで、それなりに喜んでいてくれるようだ。

3.  むかし、学生の頃、「楢山節考」という映画をみたことがある。むすこが、母親を姥捨て山に捨てに行く悲しい話だ。監督は確か木下恵介監督だったと思う。
 2000年から介護保険がスタートした。介護を社会的に分担しようという制度だが、特別養護老人ホームに入居するのに、何年もかかる等、まだまだ十分なものに至っていないものの、この制度により、救われている人も少なくないだろう。世界が注目している制度でもあり、すこしずつでも充実させていくことが大切だ。

4.  さて、ぼくが自分の両親の年齢になった時には世の中はどうなっているのだろうか。
 全く想像がつかない。
 ただ、いまは、両親が、すこしでも、元気でいてくれることを望むことぐらいだ。


                                                     

以上

弁護士内橋一郎
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